今日は、寝違いに対する鍼治療のお話です。

寝違いというのは結構辛いもので、慌てて来院する方も多いです。
「痛くて首が回りません」
という症状が一般的ですが、
中には、唾を飲み込むだけで激痛が走る、という酷いものもあります。

首すじ痛い

私も、酷い寝違いの経験があり、本当に辛い目にあったことがあります。

 

寝違いの治療

ある程度の運動性が認められる寝違いなら、整体治療でも鍼治療でも治療出来ます。

でも、ほとんど首が動かせないほどの酷いものは、動かしながら治療する当院の整体術では対応しきれない場合もあります。
そんな時は鍼の治療の方が早いので、こちらから鍼治療をお勧めすることもあります。
運動機能のトラブルで鍼治療をお勧めする、数少ないケースの一つですね。

 

寝違いの鍼治療

動画では、上四瀆(カミシトク)という経穴を使っています。

 

前腕の外側にある経穴です。
このツボは、打っている腕の反対側の半身の筋肉を緩める働きがあります。
左の首が痛ければ、右腕の上四瀆に刺激を行います。

これだけで、痛みが無くなってしまうこともあるほど良く効くツボです。

ツボの場所や深さが微妙なので、鍼をしながら首を動かしてもらって、様子を見ながら刺激しています。

 

院長の好きなツボ

まあ、ツボの好き嫌いを言うのも変ですが、鍼灸師によって使うツボの傾向みたいなものはあります。
私は、この上四瀆はよく使いますね。

もう、20年以上前のことですが、酷い寝違いを起こしたことがありました。
このときに、この上四瀆に助けられたのです。

いろいろ手を尽くしたのですが、どうにもならなくて、ほとほと困り果てていました。
その時に、電話で友人の鍼灸師に上四瀆の使い方を聞いたのです。
電話をしながら、自分で上四瀆に鍼を打った瞬間に、首の痛みが消えました。
本当にびっくりしました。

当時はまだ20代で、今思えばまだまだの鍼灸師でしたが、当時は自分ではそこそこ仕事が出来るつもりでいましたから、治って嬉しい反面、ショックも受けたのです。

以来、私の中では上四瀆は寝違いの必須の経穴になりました。

あれから20数年、上四瀆を使い続けていて、もう何百人に打ったか分かりませんが、いまだに探すのが難しいツボの一つです。

鍼は奥が深いです。