鍼や整体、マッサージなどの治療を受けた次の日に、返って体が痛くなった、
という話を体験したり、聞いたことのある方もいらっしゃるかと思います。

よく「張り返し」とか「揉み返し」などと言われますね。
これはどういうことなんでしょうか。

疑問 主婦

 

「めんげん」のお話

この「返し」といわれる反応は、漢方では「めんげん」と言われます。

治療を受けた次の日の朝などに現れることが多いです。
筋肉痛のような、打撲した後のような感じがします。

この「めんげん」は、強い刺激の施術を受けたときの方が出る確率が高いです。
だから、施術の量が多過ぎたり、強過ぎたりするのはあまり良くないのです。

私も気を付けて施術をしています。

それから、患者さんの慣れの問題もあります。
初めて治療を受ける方は「めんげん」が出る確率が高く、3回目位になると、まず出ることはありません。

あちこちの治療院で治療を受けて、施術に慣れている方も、出る確率が低いですね。

動画でも喋っています。

「めんげん」は悪いものなの?

では、この「めんげん」は悪いものなのかというと、必ずしもそうとはいえません。

好転反応」という場合もあって、体が良くなる前の反応なのです。
「めんげん」による反応が終わると、悪かったところが治っていくことが多いです。

私は、治療による刺激を体が受け切れなくて、一時的にある種の拒否反応が起きているのではないか、と考えています。
だから、一時的に反応が出るけれども、徐々に体が受け入れていって、治っていくのではないかと。

まあ、でもこの「めんげん」が出ている間は、場合によっては結構辛い思いをする方もいますから、無くて済むなら無いほうがいいかと思っています。

 

喜んでいる人ほど…

私は、施術後の感じで「めんげん」が出そうに見える方には説明をするようにしています。

治療が終わった時に、
「楽になったー」
などど喜んでいる人のほうが「めんげん」が出ることが多いです。

なんだか喜びに水を差すようで心苦しいのですが、
仕方ないですね…