今日は、指の関節の調整のお話です。
手や足の指の関節は小さいですが、構造上は大きな関節と変わらないので整体術が使えます。

指の脱臼後の調整

 

手の小指の関節脱臼

今日は、症例をあげてみます。

30代、男性
バスケットボールをしていて、ボールが手の小指に当たり、
指が過伸展(曲がらない方向に伸ばされ)、
中手指節関節(指の付け根の関節)が脱臼

指があり得ない方向へ曲がったままになり、相当慌てたようですが、自分で指を引っ張って戻してしまったとの事でした。

スポーツを長くやっている方で、怪我に慣れた方だと、たまにこういうこともありますね。

その後、来院したのですが、すでに何故か綺麗に整復されていて、脱臼自体は問題無い状態になっていました。

でも、自分で引っ張って戻そうとすると、上手くいかずに大変なことになる場合もあります。
無理をせずに、専門家に診せたほうが無難です。

この時は、たまたま上手くいったのでしょう。
ラッキーでしたね。

 

脱臼整復後の調整

整復は上手くいったものとしても、その後のためのケアは必要です。
この後、腫れてくるでしょうし、運動障害が残っては困ります。

動画では、脱臼した関節のアライメントを整えています。

 

この様に関節の状態を調整してから、固定をして安定させます。
こうすることで、回復を促進させて、関節が固まってしまうのを防ぐことが出来ます。

そのまま固定するのに比べて、リハビリに要する期間も短くて済みますので、トータルの治療期間を短縮することが出来ます。

怪我をした場所の調整なので、ちょっと痛いこともありますが、皆さん早く治すために我慢していますね。

細かい話のようですけど、結構大事なことなんですよ。